# 新型コロナウイルス

コロナ薬・レムデシビル、じつは「過剰な期待」をしないほうがいいワケ

本当に効く? 副作用は? 徹底解説!
村上 和巳 プロフィール

「医療崩壊」を防ぐ効果アリ!

それならばこの薬に意味はないのではないか、と考える人もいるだろうがもちろん無意味とは言えない

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新型コロナは1月28日付で感染症法に基づく「指定感染症」となり、法令上、感染者は原則全員が入院・隔離を求められる。

ところが想定以上に感染者が急増した結果、国が定める各都道府県の感染症指定医療機関のベッド(病床)だけでは対応不能となり、現在は自治体ごとに新たな対応ベッドの整備が進められている。しかし、それでもなお不足に陥る危険性をはらんでいる。

NHKの調査によると、4月28日時点で各都道府県が用意した新型コロナ対応ベッドの占有率が50%以上となったのは14都道府県に上る。

それも厚生労働省が4月上旬に重症者に対する治療に支障が出る恐れがある場合、無症状・軽症の患者に関し、自治体が用意する宿泊施設や自宅での療養を認めると方針転換した結果、かろうじてこの程度に収まっているのが現状だ。

 

現在、前述のNHK調査によると、日本国内の新型コロナ対応ベッドの合計は約1万2500床。

新型コロナでは感染者の約2割が入院が必要な重症に至ると言われる。日本より人口の少ない英仏独伊の4か国が感染者数10万人以上に達しているなか、日本が同様の状況になれば重症者は単純計算で約2万人になり、現在の新型コロナ対応病床のキャパシティーをオーバーしてしまう。

そうなってしまえば他の病気の患者のための入院ベッドまでが不足し、医療機能全体に大きな影響が及ぶ。

その意味で入院期間短縮につながり、結果として病院のベッド不足に歯止めとなる可能性を持つレムデシビルの存在意義はあるということだ。