武漢市の「コロナ死亡者数」は当局発表の「10倍以上」存在する

ここでも中国・習近平政権が真実隠蔽
北村 豊 プロフィール

「葬儀場」から死亡者数を検証する

それならば、武漢市における4月10日までの累計死亡者数の実数はどれほどだったのか。そこで、入手可能なデータを根拠として、当該死亡者数の実数を検証してみようと思う。

さて、公開されている資料によれば、武漢市には「殯儀館(葬儀場)」が7カ所あるという。具体的に言うと、漢口葬儀場、武昌葬儀場、江夏葬儀場、黄陂葬儀場、青山葬儀場、蔡甸区葬儀場の7カ所である。

中国のニュースサイト「GM6」に2020年2月10日付で掲載されたDaigoという人物が武漢市における武漢肺炎の死亡者数に対する疑問を提起した記事の中に示されていた「武漢市内の葬儀場一覧」は表1にある通りだ。

武漢市には上記の葬儀場7カ所の他に「回民殯儀館(回教徒葬儀場)」と通称される回教徒、ウイグル族、ハザク族、タタール族など10の少数民族の葬儀と埋葬を行う施設があるが、彼ら少数民族の「火葬はしない」という葬儀習俗は尊重されることになっているので「回民殯儀館」に火葬炉は存在しない。

少数民族を除いた武漢市内の死亡者は上述した7カ所の葬儀場で荼毘(だび)に付されることになっているので、武漢市が封鎖された76日間に死亡した人々の遺体は市政府の関係部門によって各葬儀場に運び込まれた。

 

ただし、各葬儀場の火葬能力を上回る数量の遺体が搬入されたことから、火葬された遺骨の引き渡し時期は別途連絡するということになっていた。