吉本興業会長・大﨑洋が独占告白「新型コロナで芸人はどうなるのか」

いま芸能界を襲う巨大な試練について
田崎 健太 プロフィール

次の20年、30年を生き残るには

大﨑は'53年に大阪府堺市で生まれた。関西大学卒業後の'78年、吉本興業に入社。ダウンタウンなどのマネージャーを経て、'09年4月に代表取締役社長に就任した。

社長就任の際、大﨑は「デジタル化」「アジア」「地方」という3つのキーワードを掲げている。

「吉本自体がメディアを所有して、国内外にマーケットを広げる、これまでと違った切り口で企業、人々と向き合って何が出来るかを考えなければ、次の20年、30年を生き残れない。

そのときは一芸能事務所のおっさんがそんなことを言っても、〝はいはい〟っていう受けとめられ方でした。手をつけようとしたら上場廃止の騒動で空白の10年間になってしまった」

 

大﨑は社長就任直後の'09年9月に株式公開買い付けで吉本興業の上場廃止を決めた。吉本興業には戦前からの裏社会と繋がる〝興行〟の匂いが残っていた。

上場廃止は敵対的買収の予防策であると同時に、旧体質を断ちきる意図があった。すると社内外を巻きこんだ反発が巻き起こった。大﨑は血みどろの闘いだったと振り返る。

「それが落ち着いて、さあやろうっていうときに、去年のお家騒動ですよ」

お家騒動ですか、と思わず聞き返すと大﨑は「ぼくはそう考えています」と答えた。