吉本興業会長・大﨑洋が独占告白「新型コロナで芸人はどうなるのか」

いま芸能界を襲う巨大な試練について
田崎 健太 プロフィール

100億円の融資が必要

芸人たちは、出演料の〝エゲツない〟ほどの低さをぼやいてきた。これはあくまで〝ネタ〟である。ただ、自分たちの取り分が低いと本気で不満をこぼす若手芸人もいる。

「劇場に出て100円だったと言うけれども、君たちの名前で売れたチケットは何枚ですか、と聞きたい。ほとんどはあなたの先輩や師匠の名前でチケットが売れている。君たちの舞台で笑いは取れていましたか、と。

笑いは取れなかったけれど、プロとして出ているから、100円でもギャラを渡している。そんなこともわからないのは、自己中心の最たるもの。

お笑いっていうのは、突っ込んで(相方の)頭を叩いても、愛情がベースにある。周囲への感謝、理解ですよね。それをわからなければ、お笑い芸人としての才能もないんですよ」

 

自粛期間に出演予定だった芸人には、半額の出演料を吉本興業は支払っている。今後も劇場で活動していた芸人には同様の補償を続けるという。

「今期、来期はもっと(赤字額は)大きくなるでしょう。年内で新型コロナが落ち着いて、経済活動が再開したとしても、また地震などの天災が起こる可能性はゼロではない。

そこで100億円近くの(銀行からの融資)枠取りをしました。色んなところが先を争って(融資の申し込みを)やっていると思うんですけれど、吉本は(創業から)108年の歴代の経営者たちが銀行と向き合って、お金を借りて返すことを続けてきた。

その実績に基づいた信用と体力がある。(融資)枠を使い切るかどうかは別にして準備しておかないといけない」