吉本興業会長・大﨑洋が独占告白「新型コロナで芸人はどうなるのか」

いま芸能界を襲う巨大な試練について
田崎 健太 プロフィール

吉本興業が他の芸能プロダクションと一線を画すのは、劇場中心のビジネスモデルを貫いてきたことだ。

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大小様々な劇場で、無名の若手から実績ある人気芸人まで舞台に上げる。若手は観客の前で芸を磨き、テレビなど他のメディアに飛び出していく。常設舞台の存在が他の芸能プロダクションの芸人との違いを作り出してきた。

2月26日、政府の「不要不急」の要請を受けて、吉本興業は3月2日からの直営劇場での公演中止を発表。3月6日から無料ネット配信を開始したが、これも4月8日には中止となった。

配信のために芸人、スタッフを劇場に集めることが〝3密〟であると判断したからだ。

そもそも劇場自体の収益率は高くなかった。

「劇場はどこも一等地にあります。一番家賃の高いところは新宿のルミネtheよしもと。さらに、受付スタッフ、メイクさん、照明さん、音声さん、進行担当の人件費、衣装代も払わなければならない。

若い漫才師のファンは若い。賃料が高いからといってチケットを1万円には出来ない。回転率にも限りがある。ほとんど儲からないですよ」