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吉本興業会長・大﨑洋が独占告白「新型コロナで芸人はどうなるのか」

いま芸能界を襲う巨大な試練について

テレビ番組の収録は滞り、イベントも軒並み中止。これまでの芸能界の常識は一切通用しなくなった。タレントも事務所も絶体絶命の危機に晒されるなか、「剛腕」大﨑の視線の先には何が映るのか。発売中の『週刊現代』に、ノンフィクション作家の田崎健太氏による独占取材が掲載されている。

 

伝統の花月もすべて閉鎖

新型コロナウイルスによりテレビの風景が一変した。バラエティ番組の〝ひな壇〟が消え、音楽番組ではスタジオで出演者が一堂に会することがなくなった。町歩き番組の新規収録はほぼ不可能となり、過去番組の編集でやりくりしている。

ザ・芸能界――エンターテインメント業界は、新型コロナに対して迅速に対応した業界の一つである。

3月17日、コンサートプロモーターズ協会など5団体が、感染拡大によって中止となった公演再開の基準、経済的支援等を求める要望書を国会議員に提出した。この時点の見積もりで損害額は約450億円。緊急事態宣言の延長により、その額は増加中だ。

俳優、タレント、芸人たち――演者の他、制作者、芸能プロダクションの首をじわじわと締め付けている。

吉本興業会長の大﨑洋は新型コロナを業界全体の脅威だと感じている。

「芸能プロダクションはこれまで商店街のひとつひとつの店が独立して営業していたようなものでした。新型コロナに対し商店街全体で団結しないといけない」

中でも大﨑率いる吉本興業の損害は甚大である。

「今年の前期だけで20億円から30億円の赤字。うちは直営の劇場が13あり365日営業してきました。

NGK(なんばグランド花月)だけで年間100万人のお客さんに来て頂いている。それがゼロになるわけです。(損害額の大きさは)他の事務所さんどころじゃないです。桁が違います」