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「夫が粗大ゴミにしか見えない…」離婚で幸せになる人、不幸になる人

『離婚の経済学』著者によるエッセイ①
橘木俊詔

「子はかすがい」とは言うものの...

日本では離婚を言い出すのは女性の方が男性よりも多い。夫は渋々妻の申し出に応じているのである。妻に暴力を振るうとか、家事・育児に協力しないとか、生活費を渡さないとか、時には不倫に走るとかで、夫の勝手な振舞いに愛想を尽かす妻の姿が浮き彫りにされた。

一昔前は「子はかすがい」と言われて、子どものために離婚しない夫婦が多くいたが、今ではもう死語になりつつある。現に日本人の多くが「二人の間でしっくりいかないのであれば、たとえ子どもがいても離婚はしてもよい」ということを容認する時代となっている。とすると離婚したときに残された子どものことは大きな問題となる。

 

離婚に付随する経済的なリスク

もう1つの課題は、離婚した場合に女性が貧困に陥る可能性の高い点にある。専業主婦だった女性が離婚してから職を探しに出ても技能がないだけに、賃金の高い仕事の見つかる可能性はとても低い。しかも日本は労働市場における女性差別は、かなりなくなったとはいえまだ残っているので、労働条件の良い職を見つけるのは困難である。

日本の離婚は子どもを引き取るのは女性が圧倒的に多いので、いわゆるシングルマザーの場合には貧困になる確率はひじょうに高い。『離婚の経済学』では、養育費、子どもの教育、離婚した女性の貧困の問題について、かなり突っ込んだ分析をおこなった。

なお、離婚後に子どもを誰が引き取るのか、日本では男性か女性かのどちらかであるが、外国を見ると共同親権を認めている国があるし、共同で子どもの養育をすべしとの国もある。日本も今後この方向に進むものと予想できる。