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# 新型コロナウイルス # 鉄道

外出自粛中でも「駅弁」消滅を食い止めたい…老舗店たちの奮闘劇

いま出来ることはないのか

「創業以来の危機」という店も

新型コロナウイルス感染は留まるところを知らず、非常事態宣言は延長。感染リスクはもちろんのこと、その社会的、経済的影響も深刻だ。移動が制限されているので、旅行や出張も自粛。鉄道、航空機、高速バスなどの公共交通機関は壊滅的打撃を受けている。

鉄道に関しては、新幹線をはじめ、列車に乗る人が激減。大型連休の乗車率は10%以下、東京駅発車時点で誰も乗っていない列車もあるようだ。

鉄道会社はJR東海やJR東日本といった我が国を代表するような巨大な会社であっても急激に業績が悪化している。となると、鉄道会社のみならず、その関連事業にも大打撃を被っている。

中でも顕著なのが「駅弁」だ。全国にご当地駅弁は数多く、日本の文化の一つと言っても過言ではないのだが、老舗のお店と言えども大ピンチで、創業以来の危機と嘆いているところも散見される。

松阪駅名物の駅弁で知られる新竹商店の『元祖牛肉弁当』
 

例えば、三重県の松阪駅前などでブランド・松阪牛のお弁当を販売している新竹商店もその一つ。創業明治28(1895)年というから今年(2020年)で125年もの歴史がある老舗中の老舗だ。

何年か前に、紀伊勝浦駅から名古屋まで乗ったJR紀勢本線を走る特急「南紀」の車内販売やJR名松線が復活して、その取材帰りに松阪駅から乗った近鉄特急でも『元祖牛肉弁当』を食べた思い出がある。駅弁だから温かくはないにもかかわらず、柔らくて上質な松阪牛とご飯の美味しさに驚きながら口にしたことは今も忘れられない。

しかし、その新竹商店がいま窮状に陥っていると、SNSを通して伝わってきたのだ。