日本株のコロナ相場で「大損する人」たち、その意外すぎる共通点…!

損を取り戻そうと思うな
大原 浩 プロフィール

お金を使うのか、使われるのか…?

「金中毒」の人々は、「金のストーカー」とも言える。ストーカーの人々は、相手の家のゴミ箱をあさったり、物陰から家を見張ったり、尾行したりする。1日中スクリーンを眺めている人びとも同じように「お金を監視」しているのである。

なぜ「監視」しなければならないのか? それは相手から好かれていないし、信頼もされていないからである。もちろん、このような状態の人々が、「監視」や「拘束」によって相手から好かれることもない。

逆に信頼関係があり、相手から好かれているのであれば、監視したり拘束したりする必要はない。バフェットのやり方がまさに典型だ。

スクリーンの株価を見るのは、せいぜい1日1回くらいである。また、M&Aにおいても、買収先の選定には「見送り」を恐れず極めて慎重だが、一度投資を決断すれば、既存の経営陣にすべてを任せて(既存の経営陣が残らない場合は買収しない)、遠くから見守るだけだ。

だから、金の方から「バフェットさん、ぜひ私と結婚してください」と、常にプロポーズされるのである。実際、既存の経営者の首を切らずに温存するバフェットには、敵対的買収を嫌う企業から驚くほど好条件で申し込みが行われる。

また、バフェットの師匠ベンジャミン・グレアムは市場を「ミスター・マーケット」という名前で擬人化する。「市場が高騰すれば有頂天になり、逆に暴落すればふさぎ込む」躁鬱質の人物だ。

ストーカーは、結局ストーキングする相手に支配されている。ミスターマーケット(市場)のストーキングを行えば、市場に支配されるし、「金のストーカー」になれば金に使われるしかない。

 

バフェットが、みんなが「ぜひ売ってくれ」と頼み込む相場の暴騰時に売り、「ぜひ買ってくれ」と懇願される暴落時に買うという人助けをしながら、高い利益を上げることができるのは、「市場中毒」でも「金中毒」でもないからである。