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コロナ騒動「自粛無視」でパチンコに行く人々に「納得できるワケ」

進行するカジノ準備、依存症の困難

現在、世界中が新型コロナウイルス対策に追われ、わが国でも自粛と補償の問題が連日取り沙汰される中、水面下でカジノ開業準備が進められていることに気づいているだろうか。

国民に脆弱な補償のまま不要不急の外出自粛を強く求め、すでに倒産や閉店を余儀なくされる店主や中小企業が続出する中、果たしてカジノは不要不急の案件だろうか。

またカジノの是非を巡っては、ギャンブル依存症対策が最も大きな懸案事項として焦点があたっていたが、現在のコロナ禍でも自粛に従わずパチンコに駆けつける人々はパチンコ依存症者とその予備軍と思われ、ギャンブル依存症対策がいかに難しいかを物語っている。

ギャンブル産業を作ることは簡単だが、ギャンブルによる弊害を解決するのは非常に困難なのだ。

コロナ騒動でも止まらないカジノ管理委員会

2019年12月25日、秋元司衆議院議員がカジノ汚職事件で逮捕されるという衝撃的事件が飛び込んできた。秋元議員は2017年8月~18年10月、IR担当の内閣府副大臣と国交副大臣を兼務し、IR(カジノ)法案の成立を牽引してきた議員の1人である。

ご記憶の方もいらっしゃるかと思うが、2017年12月2日にIR推進法が衆議院内閣委員会で可決された際の委員長が秋元議員である。

カジノ法案の第一弾となったこの推進法が衆議院内閣委員会を通過する際は、反対派の野党議員が委員会を欠席し、ヒマを持て余した自民党議員が般若心経を唱え、与党内でも公明党は自主投票となり、公明党内閣委員3人のうち2人が反対に回るなど、異例づくしのまま秋元委員長は強行採決に踏み切った。

ギャンブル依存症を考える緊急シンポジウムで発言する秋元議員(2016年12月)

実は、この衆議院の採決の直後、私が代表をつとめるギャンブル依存症問題を考える会が院内集会を開き、与野党の国会議員にご参集いただいたのだが、自由民主党からは秋元議員に出席していただいた。

その際、唯一与野党の議員全員のコンセンサスが一致したものに「カジノへの賛否はあれど、ギャンブル依存症対策議連を超党派で作る」という声が上がり、秋元議員からは「発起人として賛同させていただくのでご安心ください」という発言があった。

 

しかしながら議連はその後も作られることなく、IR推進法のあとに実施法が通過すると、自由民主党はギャンブル依存症対策プロジェクトチーム(PT)まで解散してしまった。

このような流れのあとに、カジノ疑獄が起こり、秋元議員逮捕となったので我々は大きな衝撃を受けるとともに、当然にカジノ管理委員会はストップし、疑獄事件に関し精査が行われると考えていた。