# 新型コロナウイルス

「コロナで『死ぬリスク』が高い人の共通点は…」米専門機関が警鐘!

日本人の2~3人に1人は危険?対策も
村上 和巳 プロフィール

80歳以上、心血管疾患持ちの「危険性」

これらの人たちのリスクがどの程度高いかについては、米国医師会雑誌(JAMA)に中国の国立疾病予防管理センター(中国名:中国疾病預防控制中心、略称・中国CDC)のグループが発表した新型コロナ感染者4万4672人の解析データがある。

それによると、40歳代までの致死率は最大でも0.4%に過ぎないが、50歳代では1.3%、60歳代で3.6%、70歳代で8%、80歳代以上では14.8%と右肩上がりに上昇する。50歳代ですでにリスクは大幅に上昇し、感染者の100人に1人以上、60歳代でも30人に1人以上が命を落とす計算だ。
 
もう一つは持病による差である。

持病の無い人の致死率は0.9%だが、心血管疾患(脳梗塞、狭心症、心筋梗塞など)患者では10.5%、糖尿病患者は7.3%、慢性呼吸器疾患(ぜんそく、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患など)患者は6.3%、高血圧患者は6.0%、がん患者が5.6%などとなっている。

 

「日本人の2~3人に1人」は重症化の危険

では、このような人は日本にはどれだけいるのだろうか? 総務省統計局が発表している2020年4月時点の概算人口では、65歳以上の高齢者は3605万人。実に人口の28.6%を占める。また、米CDCがリスクが高いとして挙げた病気は高齢者に多いものの、非高齢者でも一定の患者を抱える。

厚生労働省の患者調査(2017年度、推計値)によると、65歳未満ではがん患者が50万人、心血管疾患患者は59万2000人、糖尿病患者は99万6000人、慢性呼吸器疾患患者は4万1000人、ぜんそく患者が78万8000人、高血圧患者は226万7000人、肝疾患患者が10万人、これら合計で528万4000人

慢性肺疾患患者、ぜんそく患者、喫煙者はそれぞれの病気や習慣の影響で肺機能が日常的に低下し、新型コロナ感染による肺炎が重症化しやすい。

また肥満の人は内臓脂肪が横隔膜を押し上げることでやはり肺機能が低下しやすいうえに、内臓脂肪の蓄積などで常に体内が慢性炎症状態にあり、そこに新型コロナが感染するとサイトカインと呼ばれるたんぱく質が内臓脂肪から大量の放出され、全身の炎症が進み、重症化すると考えられている。