OTC化が進まない日本、
コロナ禍でもアフターピル需要はある

今年のゴールデンウィークは、大勢が自粛生活を送っている。いつまで続くのか……と、イライラや不安を抱えて過ごしている人も多いだろう。
そんな状況の今も、緊急避妊薬(アフターピル)を必要としている人がいる。

外出もできないのだから、出会いもない、パートナーがいてもなかなか会えない中で、セックスや妊娠は減っているだろうと思う人もいるかもしれない。

しかし実際には、こんな時だからこそパートナーとのセックスで癒されたり、不安や寂しさから異性と親密な関係になる人もいる。また、自粛のストレスからDVなども多発しており、無理やりセックスされ、望まない妊娠の不安に怯える女性も増えているという。

コロナ禍で増えている望まない妊娠に合う女性たち。photo/Getty Images

4月28日、国連人口基金(UNFPA)は、新型コロナウイルスの感染拡大により、今後数ヵ月間で700万人が望まない妊娠をする可能性があると発表した。
また、性の健康に関する啓発活動を行っているNPO法人ピルコン(東京都)によると、2020年3月以降、10 代から寄せられる妊娠不安の相談が急増しているそうだ。3月は無料メール相談が月115 件(同年2 月は64 件)、妊娠不安の相談ができるLINEチャットボット「ピルコンにんしんカモ相談」への相談メッセージ件数は月7000件(同年2月は約4900件)を越えた。4月も高い水準で推移しているという。

その内容は――
「彼との性行為で、ゴムの準備はしていましたが、サイズが合わずとれてしまい、つけない状態で挿入されてしまいました。中に出されてはいないものの、妊娠していないか本当に不安です。次の生理予定日まで、待つことしかできないのでしょうか」(10代)

「彼氏と性行為を生でしました。彼氏は外出しも中出しもしていませんが、それを三日連続でしました。その日からお腹が痛いなと感じたりご飯を食べたあと少し気持ちが悪くなったりします。友達に相談したら友達も同じような状況で不安になっているそうで、どうしたらいいのかわからなくて相談しました」(10代)

(※相談内容はピルコンにて一部組み合わせ・加工しています)

避妊をしなかったのだから、自業自得と受け取られる人もいるかもしれないが、コンドームをつけていても避妊に失敗することはある。それに、セックスそのものは悪ではない。気をつけていても誰にでも起こり得る問題だ。コロナ対応に気を取られ、避妊薬(低用量ピル)を飲み忘れてしまった、外出自粛で病院へ行けずにピルを切らしていたというケースだってあるかもしれない。他人事ではない話だ。

アフターピルは、性行為から早く服用するほど効果が高く、72 時間以内の服用が効果的とされている。海外では薬局でも入手可能な国も多いが、日本では、医療機関を受診しないと手に入らない。そのため、OTC化を求める声は何度も上がってきた。