『逆転オセロニア』初の大型リアルイベント「オセロニアンの祭」にて(2017年)

スマホゲームで知人を激増させた私が、運営に「度肝を抜かれた」瞬間

4周年で新境地!『オセロニア』の魅力
『逆転オセロニア』(以下、『オセロニア』)は、その名の通り、だれもが知っているオセロをベースとしたスマートフォンゲーム。

通常のオセロと大きく異なる点は、駒それぞれに能力が設定されており、相手のHPを0にすることが勝利条件ということ。TCG(トレーディングカードゲーム)のように、デッキを試行錯誤することも醍醐味……と、語るべき細部は多岐にわたるが、ゲーム性の魅力は、テレビCMでのキャッチコピーでもあった「オセロだけど、オセロじゃない」というワードにほぼ集約されているので割愛する。

本稿では、僕が『オセロニア』を通して味わってきた楽しさや体験、そして『オセロニア』が現在に至るまでの軌跡を中心に紹介していきたい。

時間も忘れて熱中! ボードゲーム音痴が大ハマり

僕はゲーム関係の記事を書くことを生業としている、いわゆるゲームライターだ。そんな僕が『オセロニア』に初めて触れたのは、リリース前の2016年1月、新作ゲームのレビュー記事、いわゆる「インプレッション」記事の案件としてだった。

当時から言われていたが、ソーシャルゲームは命運がハッキリしている。各企業ごとに方針はマチマチだが、売れなければ半年~1年でサービス終了もザラにある、ハイリスクハイリターンな市場だ。

ソーシャルゲームは寿命が短いものが大半。その原因は、PR方法、時期の問題、ターゲットに刺さる/刺さらないとさまざまだろうが、実際にプレイした時点で「これは難しいのでは……」というタイトルはかなりの数を見てきた。

できるだけ良さを伝えるよう努力してきたつもりだが、そのすべてが魅力的だったとは正直なところ言いがたい。

『オセロニア』も、そういったインプレッションタイトルのひとつだった。いつものようにプレイをして、記事を書いて、それで終わるはずだった。

だけど、違った。

 

あろうことか記事を書き終わったにもかかわらず、プライベートでのめり込んでしまったのだ。

あらかじめ断っておくと、僕はオセロに限らず、ボードゲーム全般がまったく得意ではない。先の展開よりも目先にある「気持ちのいい」利益を──オセロで言えば、序盤から多くの駒を返すような──優先してしまうので、勝ちを拾えた経験がほとんどないのだ。

しかし『オセロニア』は、相手のHPを0にすれば勝てる。本来のオセロであれば悪手とされるような選択でも、戦いかた次第で勝算があるのだ。とはいえ、終盤にモノを言うのが棋力には違いない。このあたりのさじ加減がじつに絶妙で、勝てると最高にうれしく、負けるとものすごく悔しく、ふと気がつけば朝を迎えていることも。

ボードゲームをいきあたりバッタリでやっていた人間が、棋譜をわざわざ記録し、「なぜここで負けたのか」といった考察までするとは想像だにしていなかった。

そんなボードゲーム音痴すら夢中にさせた『オセロニア』は、2016年2月4日にリリース。初期はCMなどを打ってはいなかったものの、そのヤミツキ感から口コミでジワジワと人気を博することになる。

リリース4ヵ月でゲーム性が大きく変化

『オセロニア』には、「スキル」と「コンボ」という要素がある。前者は駒を盤面に出した際に発動するもの、後者はスキルによって「つながれた」際に発動するものだ。

スキルでコンボを発動させ、戦局を有利に導くのが基本的な戦いかた

その中で「同種の駒が多いほど攻撃力がアップする」特性のスキルとコンボがあるのだが、リリース時点の環境では、これが青天井……つまり、乗算で延々に上がっていく仕様となっており、状況次第では億越えのダメージを出すことも可能(お互いのHPは20000前後)。

まるで真剣での斬り合いのような緊迫感のもと、機を見計らって必殺の一撃を叩き込むことも楽しさのひとつだった。

そんな一撃必殺が当たり前の環境にあって、リリースから4ヵ月足らずの2016年5月、『オセロニア』運営は青天井ルールの撤廃を宣言。「スキル・コンボともに一定倍率まで」というルールを設けたのだ。

正直なところ、困惑した。