訪日観光客の意外な救世主に?AI搭載の「機能多すぎ」自動販売機!

コロナ禍でも「AIさくらさん」奮闘中

このインバウンド向け多機能自販機は、高輪ゲートウェイ駅前特設会場「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」に設置されるそうだ。その後、東京駅、新宿駅、上野駅、秋葉原駅にも設置予定という。

高輪ゲートウェイ駅での新型自動販売機の設置予定場所

都市部の主要駅に設置されるだけあって、自動販売機には乗換や駅構内の案内まで表示可能とのこと。

大迷宮と名高い新宿駅に迷い込んでしまった訪日外国人の救世主になるのだろうか。

「AIさくらさん」がご案内

今回の自動販売機にも搭載されるAIさくらさんは、東京都内の駅を利用した人は見かけたことがあるかもしれない。東京駅などの一部駅では、すでにAIさくらさんが稼働していて、駅構内の案内などをしてくれる。

そもそも、AIさくらさんは案内はもちろんのこと、社内のヘルプデスク対応や社外問い合わせ対応など、これまで人が対応していた業務を肩代わりする存在だ。

過去にLedge.ai編集部が、AIさくらさんを運営するティファナ・ドットコムに2019年当時に実施された東京駅への実証実験時の取材では

「背景にあるのは受付や案内業務における人手不足です。外国人観光客の案内業務に駅員の工数がかなりの割合で割かれており、オリンピックに向けてこれからさらに増えると予測されています」

「キャラクターデザインの際、親しみやすさにはかなり気を配りました。
AIが受け入れられるには、ユーザーに長期的に使ってもらわないといけません。使い続けることでAIさくらさんは適切な答えを学習し、ユーザーも使い方に慣れていきます」

「導入が短期間だと準備に時間がかかるだけで、効果を十分に得られないまま終わってしまう。長期を見据えた導入で、AIだけでなくユーザー側も学び、慣れる必要があります」

と語られている。

個別の問い合わせに対し、それぞれが対応できるのがベストではあるものの、都市部の駅などでは人員問題によって現実的ではない。

今回のインバウンド向け多機能自販機のニュースを知った当初は「自動販売機をそこまで多機能にする必要性あるのか?」と思ったが、自販機がさまざまな案内に追われる駅員さんを肩代わりする存在に昇華したと捉えれば、いいプロダクトだと感じる。