5月3日 リカちゃんの誕生日

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

さて、今日5月3日は日本人なら誰もが知るあの人の誕生日です。子供に大人気のその人の名は……リカちゃん(Licca-chan)! 誕生日おめでとうございます!

 

リカちゃん人形とは、1967年にタカラ(現・タカラトミー)が発売した着せ替え人形。ダッコちゃん人形の製造で培ったビニール人形造りのノウハウをフルに生かし、日本の女子小学生が身近に感じてくれるよう、女の子の小さな手のひらに収まる21cmのサイズに設計されました。

発売から50年を越え、5000万体以上の売り上げを誇るリカちゃん Photo by Getty Images

リカちゃんの材質は体の部位ごとに異なっており、手足はポリ塩化ビニル、胸部はABS樹脂、髪の毛はPDVC(ポリ塩化ビニリデン)というように、多くの高分子でできています。魅力的な笑顔を振りまくリカちゃん人形は、いわばモノづくりの技術の見本市なのです。

ところで、高分子とはそもそも何なのでしょう? 簡単に言えば、数千個以上の原子が寄り集まった分子を高分子と言い、プラスチックやビニール、ナイロンなどが含まれます。

ドイツの化学者H・シュタウディンガー(Herman Staudinger、1881-1965)が高分子の概念を提唱した1920年からちょうど1世紀、金属やセラミックスよりも軽くて丈夫な高分子は、今や世界の製造業に欠かせないものとなっています。

高分子の提唱者・シュタウディンガー。のちにノーベル化学賞を獲得する Photo by Getty Images