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幻の食材がスーパーへ!「コロナ休業」で絶品ホタルイカが8割安のワケ

富山産はなぜ高級品となったのか?
毎月10日は「イカの日」。この季節のイカといえば、桜のシーズンから5月までお目見えするホタルイカだろう。「イカ」と付く割に小さく愛らしい粒は、さっぱり酢味噌かワサビ醤油、しょうが醤油などでいただくのが定番だ。

このホタルイカ、富山県の名産として知られるが、東京などのスーパーで手軽に味わえたのは、ほとんど兵庫県産だったのをご存じだろうか。

富山産はやや高級な料理屋などでしか味わえなかったのだが、今年は富山湾の漁が順調なこと、さらに新型コロナウイルスの影響もあって、スーパーでも本場・富山産が、兵庫産に替わって店頭に並べられ、手軽に食べられるようになっている。 

料理屋休業で行き場をなくす高級魚

新型コロナウイルスが世界中に蔓延し猛威を振るう中、日本では緊急事態宣言が全国に発令され、一層自粛ムードが高まった。

街の喧騒は消え、飲食店には「コロナ休業」の張り紙があちらこちらに。買い占めが非難され、必要量の生活必需品を買いに地元のスーパーへ行って巣ごもり生活を余儀なくされる。

だがワンパターンの食事に飽きてきた人もいるだろう。そんな、たまには贅沢してワンランク上の食事を、と思う人にちょっとした朗報がある。

 

日本の台所・豊洲市場から、寿司屋や料理屋に運ばれていたちょっぴり高級な魚介が行き場をなくし、スーパーなど量販店に流れているのだ。

コロナショックで料理店の休業が増え、流通が停滞している高級魚介(本文中の写真、断りのないものはすべて筆者提供)

その筆頭が、地元の観光資源にもなっているホタルイカ。

「叙情あふれる幻想のファンタジー、ここでしか味わえない光の感動」とPRしながら行われていた観光船による見学では、定置網に掛かったホタルイカが青く幻想的な光を放ちながら、キラキラ揺れ動く神秘的な様子を目の当たりにできる。

ホタルイカ海上観光Webサイト https://hotaruikamuseum.com/tour より

本場・富山のホタルがスーパーへ

最盛期にやってくる観光客は「ホタルイカの数よりも多いのでは」と見られるほど人気という。

ところがコロナ渦の今年、海上観光は全日程運行自粛を決定し、レストランなども併設されている地元のシンボル「ホタルイカミュージアム」も休館。ホタルイカを使った数々の料理を出す旅館などでも宿泊客が減少し、地元経済への影響が懸念されている。

こうした中、首都圏などでのホタルイカ人気は健在だ。