テレワークできるのにやらない…日本での普及を阻む「3つの壁」

ポスト・コロナの働き方を考える
治部 れんげ プロフィール

4月27日、一般社団法人営業部女子課の会が公表した「コロナ時代のモノの売り方~営業職のテレワーク」調査には、非対面の課題がよく表れている。315名の回答者中、62%が女性であり、全体の71%が法人営業に携わっている。そしておよそ6割の人が「リモート営業で困っている」と回答している。

〔PHOTO〕iStock
 

困っている理由としては、「顧客との信頼関係の強化について」「顧客側の環境が進んでいない」「顧客とのアポイントが取りにくい(オンライン商談等)」が挙がった。

具体的には次の通りだ。

「訪問すれば、いろんな情報を収集できる。リモートでは余計な話をして長引かせてはいけないと思い、関係が希薄になるのではないかという懸念がある」

微妙な顔色や反応を感じとることが難しい。また名刺交換ができないため、その後のフォローがしにくい(メルアドや電話が不明)。会社の電話番号を前から知っていたとしても、先方もリモートのため電話がつながらない

「商品に触れてもらえないので素材の良さを伝えるのが難しい。興味が薄くても触ってもらうことで興味を引き出していたので。印象に残るようなコンタクトが難しい

実際に相手のオフィスを訪問すれば、話の内容だけでなく、従業員の様子や会議室のインテリア等からも先方の価値観や好みを感じ取ることができる。リモートでは、話をする相手の上半身しか見えない上、背景すら分からないことがある。