テレワークできるのにやらない…日本での普及を阻む「3つの壁」

ポスト・コロナの働き方を考える
治部 れんげ プロフィール

これから就職・転職する人には「コロナ対応」を軸に勤務先を選ぶことをお勧めしたい。「書類にハンコが必要」といった商慣習を今なお変えようとしない組織は、できれば避けた方がいい。古いルールに縛られて、従業員の健康を後回しにしているからだ。

私自身は、社員数300名ほどのベンチャー企業で働いた経験がある。創業経営者は日本の巨大企業出身だった。大企業の問題点を反面教師としてハンコを使わずに、上司の決裁を得て仕事を進め経費精算ができる仕組みがあり、働きやすかった。

 

テレワークの壁2:コミュニケーションが難しい

実際にテレワークをしている人には、この2つ目の壁が最も気になるのではないだろうか。特に「対面でコミュニケーションする」ことが重要な職種では困難を感じるだろう。

〔PHOTO〕Getty Images

私は今、ZoomやTeams、Facebookメッセンジャーの電話機能や通常の音声通話を使って多くの人とやり取りしている。もともとメールのやり取りが多く、対面せずに物事を進めることに慣れていたため、ポスト・コロナの働き方は、これまでの延長線上にある。

その大きな要因として、取引先のほぼ全員と「コロナ前」に会っている、というのがある。これまで対面で話を重ね、信頼関係ができているから「話をする場」をリアルからオンラインに移行できたわけだ。逆にいえば、全く顔を合わせたことがない人とオンラインでやり取りを始めて仕事を進めることは、それほど簡単ではない。