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金正恩「死亡」で、後継者「金与正」が直面するヤバすぎる大問題

権力闘争を封じることはできる…のか?
武藤 正敏 プロフィール

仮に金正恩氏が存命であれば、党や軍の側近も直ちに反旗を翻すことにはならないだろう。しかし、正恩氏の不在が長引けば、政権内抗争が始まるかもしれない。正恩政権の下では、疑心暗鬼が渦巻いていた。そうした政権が一体となって北朝鮮の抱える困難に立ち向かっていけるかどうか。あまり時間は残されていないのではないか。

金正恩氏が死亡したとすれば、より一層困難は増幅しよう。

金与正「集団指導体制」は機能するか…?

与正氏は、正恩氏のように恐怖政治で国を治めるタイプではないようだ。また、年の若い女性が家父長社会の中にあって、親のような男性幹部を率いていくためには、彼らの治験を生かしていく方法を見出す以外にないのではないか。それは、当面集団指導体制を取っていくことを意味するであろう。

「兄なき」妹は苦労を強いられそうだ… photo/gettyimages
 

与正氏の統治スタイルを予見させるエピソードがある。

与正氏の夫は、崔竜海(チェ・ヨンヘ)労働党副委員長の次男であると言われる。崔竜海氏は北朝鮮のNo.2と言われるが、2015年10月、労働党中央委員会政治局委員会議に出席した後、パーティで酒に酔った正恩氏から、中国との外交問題などを巡って激しく叱責され、そのストレスがもとで、帰宅途中脳溢血を起こしたと言われる。

その直後、与正氏は正恩氏を訪れ、「あなたは相手が倒れるまで懲らしめなければ、自分のいら立ちを抑えることができないのか」と抗議したという。その後、舅の看病を理由にしばらく党務をボイコットしたという(文春オンラインから)。

与正氏は正恩氏のような激情型ではなく、情勢を客観的に眺めようとする理性があるように思われる。

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