# 新型コロナウイルス

金正恩「死亡」で、後継者「金与正」が直面するヤバすぎる大問題

権力闘争を封じることはできる…のか?
武藤 正敏 プロフィール

金正恩が「新型コロナ重症」の可能性…?

深刻なのは、中国との国境沿いにある両江道の軍部隊である。中隊の中には壊滅状態に陥っているところもあり、平安北道、慈江道のも広がっているという。さらに新型コロナの流入を防ぐため、中朝貿易を封鎖した結果、同貿易額は昨年比9割減となり、深刻な物資不足に陥っている。

そうした中、国境地帯で正恩氏死亡の噂が急速に拡大しており、平壌ではコメ、洗剤など買いだめする動きが広まっている。それは輸入品ばかりでなく、自国製品にまで波及しており、買いだめの動きは政権幹部にも広がっているようである。

北朝鮮は、金正恩氏の健康不安説に対し、これを打ち消す有効な手段がない模様である。肝心の金正恩氏の姿が見えない限り難しいであろう。

韓国では金正恩健康問題の行方に注目度が高まっている photo/gettyimages
 

金正恩氏は再度登場し、北朝鮮を統治できるのか。米国の38ノースは、衛星画像から正恩氏の特別列車がウォンサンで見かけられたという。

韓国政府は正恩氏が、ウォンサン近くで現地指導していると解釈するが、特別列車は緊急に正恩氏を平壌に移送するため待機している可能性、正恩氏が元気だと見せかけるためのカモフラージュの可能性があり、韓国政府が主張の根拠にはならない。

特に、中国でも最高幹部を治療する「人民解放軍総医院」から医療チームが派遣されたとの情報があり、正恩氏の病状はかなり深刻との受け止めがますます強くなっている。

医療チームは50人規模というから、心疾患の手術には多すぎる。ECMOなどの医療器材を運んだという情報もあり、正恩氏が新型コロナで重症である可能性もある。いずれにせよ、何らかの異常が発生していると考えた方がよさそうである。