photo/gettyimages
# 新型コロナウイルス

金正恩「死亡」で、後継者「金与正」が直面するヤバすぎる大問題

権力闘争を封じることはできる…のか?

「金正恩後」に、いよいよ北朝鮮が動き出す…!

北朝鮮の金正恩国務委員長の重篤説が出てからほぼ3週間。以前にも、金正恩氏が公開の場に1か月半弱姿をみせなかったことはあったが、現在の北朝鮮の状況は、新型コロナウイルスへの感染拡大、中国との貿易停止による経済困窮のため、最高指導者が国内の引き締めを図らないと混乱が広がる危険性が極めて高まっており、過去と比較はできない。

金正恩氏の病状がどの程度深刻か、死亡する、あるいは死亡した可能性はあるのか、その場合の後継者が誰になるのか世界中の注目が集まりだしている。特に、新しい最高指導者の下、北朝鮮の体制の安定は図られるのか、核開発はどうなるのかを見極めることが、東アジア情勢安定の喫緊の課題である。

北朝鮮の場合、後継者の地位確立の過程で、これまで指導部の急激な変化が起きており、どのような政権ができるのか予測困難な国である。それでも、金日成から始まる「白頭の血統」に対する国民の服従、金与正(ヨジョン)氏の人となり、正恩氏の側近の人となり、政治的基盤などの側面から、当面の見通しについて分析してみたい。

金正恩なき後の北朝鮮の「後継問題」に注目が集まる photo/gettyimages
 

もともと北朝鮮は最高指導者の絶対的権威、恐怖政治、密告制度によって、体制の安定を図ってきた国である。

北朝鮮が、南北融和に乗り出し、米国と対話を行うようになってから公開処刑は一時抑制していたが、米国との対話で制裁解除が得られず、経済が厳しくなると公開処刑を再開し、保衛機関による側近、国民に対する監視も厳しくなっている。

今年は、恒例の新年の辞も出さなかったが、これは国内的困難を物語っているのであろう。しかも、それは新型コロナウイルスが中国から流行し始める前であった。

北朝鮮は新型コロナの感染者はいないと公式には述べているが、多数の死者が出ている模様である。