コロナで国のご都合主義が露呈…効率化する医療の“大変な末路”

「丁寧な看護なんてできなくなった…」
小林 美希 プロフィール
〔PHOTO〕iStock

公立・公的病院は、コロナをはじめとする感染症だけでなく、災害医療の中心的な役割も果たしている。これは公務に他ならない。

ベッドや人員体制に余裕がなければ患者の受け入れが困難になり、それが“たらい回し”と報道されて初めて医療の大切さを知る。公立・公的病院の看護や医療に、本当に効率だけを求められるものなのだろうか。

そして、その病院がなくなるということは、そこで働く看護師をはじめとする医療従事者のリストラが起きることも意味する。

今、自身の感染リスクもあるなかで奮闘する医療従事者がいるにもかかわらず、再編・統廃合リストが存続していることは医療従事者のバーンアウトを加速させるのではないか。

さらに東京都は、これまで直営でやってきた都立病院を独立行政法人化して“効率”を求めようとしている。

効率を求め、ベッドを減らしてギリギリの体制をとれば、緊急の患者をみることはできなくなる。コロナの不安に包まるなかで迎えるナイチンゲール生誕200年。5月12日の看護を前に、命を守る砦の存在について考えてみたい。