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お菓子大国ニッポンで、なぜか明治だけ「大ヒット連発」が止まらないワケ

川村和夫社長が明かした
夏目 幸明 プロフィール

「突破力」と「偶然」のちから

社長になったのは本当に偶然です。社員にも「私がなったんだから全員なれるよ」と言っています。あえて理由を探すなら、何が起きても苦労と思わず、楽しんできたからかもしれません。そして、常に“新しいことをやりたい”と思い続けてきました。

川村和夫社長

'90年代には「少子高齢化が進む」というデータを目にし、粉ミルクの技術を活かして高齢者向け流動食の事業を始めました。要員を集め販売部と工場を立ち上げ、今では年間約300億円の事業に成長しています。

同時期に「高齢化に備えよう」と考えた人は多いはずです。そんななか、私にあったのは一気に動いて構想を実現する突破力と、「やれ、やれ!」と後押ししてくださった先輩たちでした。

 

誰にでもチャンスはあるものですが、そこに人と時に恵まれる「偶然」の力が加わったのが大きかったのかな、と思います。

長年、営業として小売店さんと一緒に売り場をつくってきたせいか、今も、買い物に行くと当社製品を探し、「陳列量は適正か」「商品はどこに並んでいるか」などと確認する癖があります。

いい売り場に行くと、ポップが目立つのか、関連商品が一緒に並んでいるからか、商品が「ここにいるよ」と語りかけてくるんです。そして、いろんな商品の声が聞こえる売り場に行くと買い物が楽しいのです。

今でも、営業に「このお店でこれが品切れだったよ」と教えることがあります。当社商品の残りが少なく、棚の奥に隠れていると、すっと前に出すこともあります(笑)。