コロナ長期化、日本政府は「高齢者を見捨てない」と約束できるか?

欧州で始まった「悪魔のプラン」の誘惑
野口 悠紀雄 プロフィール

「高齢者は見捨てる」という考え方

そこで、つぎのような考えが生まれる。

まず、高齢者や基礎疾患者は、隔離状態に置いて保護する。

それら以外の人々については、社会経済活動の制限は最小限にとどめる。具体的には、感染リスクの高いサービス業の営業自粛等に限定する。

そして、感染をある程度は許容する。

感染が拡大して医療崩壊が近いた場合には、高齢者は、見捨てる。

スウェーデンは、集中治療室に入れる人々に年齢制限を設けている。後期高齢者は、コロナウイルス感染が疑われるような症状が発生した場合には、救急病棟やICUに行くことはない。なぜなら、高齢者は、集中治療で人工呼吸器などを使っても、延命の可能性は低いからだ。

スペイン、イタリア、オランダでは、高齢者が捨てられる事態が実際に発生しており、高齢者介護施設が見捨てられるケースが相次いでいる。

スペイン国防相は、「軍が一部の高齢者介護施設が完全に見捨てられ、ベッドの中で死んでいる人を見つけた」としている。

 

イタリアの高齢者介護施設では、1日数十人がウィルス感染の検査を受けずに死亡しているそうだ。

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