GW自粛中に「沖縄行きのファーストクラスは満席も」驚きのワケ

「マイル修行」と「ポイント2倍」の関係
松岡 久蔵 プロフィール

こんなにカンタンなのは日本だけ

彼らはどうしてそんな辛い思いをしてまで、ポイントを貯めるのか。それは一度上級会員になると、一定の条件を満たしていればその資格を生涯キープできるからだ。

「JALなら『JALグローバルクラブ(JGC)』、ANAなら『スーパーフライヤーズクラブ(SFC)』という、一定以上のポイントを貯めた利用者だけに入会が認められる上級会員組織があります。これらの上級会員は、航空会社所定のクレジットカードの会員でさえあり続ければ、搭乗時にビジネスクラスラウンジや専用の優先チェックインカウンターを利用できたり、手荷物優待などの優遇を一生涯受けられる仕組みになっているんです。

極端な話、一度資格を取得すると、あとは全く飛行機に乗らなくとも大丈夫。また、クレジットカードの家族カードを作れば、家族もこの特典を享受できる。なので、30〜50万円程度のコストを一時的に持ち出してでもこの入会資格をゲットするべく、必要以上に飛行機に乗る人が続出しているわけです。

 

これほど簡単に終身上級会員資格が取得できる航空会社は、世界的には極めて稀です。通常は50〜200万マイル程度の搭乗が必須になっていますし、英国のブリティッシュ・エアウェイズにいたっては、達成のためにはロンドンとニューヨークをファーストクラスで83往復、ビジネスクラスでも125往復する必要があります。代金に換算すると5000万円はかかる。

要するに、海外では富裕層やエリート社用族のために用意されているステータスであって、日本のように30~50万円で誰でも会員権が取得でき、その家族まで利用できる、というのは異例です。背伸びすれば手の届くこのステータスを獲得したいと、ひそかに『修行』しているサラリーマンや主婦も意外と多いのです」