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コロナ感染者が減り始めても、まったく安心できない「後遺症の恐怖」

風邪やインフルエンザとはワケが違う

「ヤマを越した」か?

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言について、政府は全国を対象に1ヵ月程度、延長する方針だ。解除を期待していた多くの国民にとっては残念だが、悪い話ばかりでもない。感染拡大は、ヤマを越したかもしれないのだ。

専門家でもない私が言ったところで、信じられないかもしれないが、読者の参考に資料を示そう。私が4月10日公開コラム以来、毎週、紹介している英フィナンシャル・タイムズ(FT)が掲載しているグラフである(https://www.ft.com/coronavirus-latest)。今週で4回目になる。

1つ目は、4月28日版の各国新規感染者数の推移だ。

 

このグラフは、読者がよく日本のマスコミで目にするグラフとは異なっている。普通は縦軸が感染者の絶対数で、横軸がそれぞれの日付だ。だが、FTのグラフは横軸が「初めて1日当たり平均30の感染例が出てからの経過日数」、縦軸は「7日間の移動平均でみた新規感染者数」になっている。

移動平均というのは、データが更新されるたびに、古いデータを1つ抜き、代わりに新しいデータを加えて求めた平均である。ここでは7日間の移動平均なので、最新の新規感染者を追加するたびに、最初の古い新規感染者を抜いて、トータル7日間の平均を毎日計算している。

移動平均を用いるメリットは、毎日の増減に一喜一憂することなく、いつも最新の7日間にならして傾向をつかめる点だ。単純に毎日の新規感染者を絶対値で示すより、増減の大きな傾向がひと目で分かる。

一方、新規感染者数を示す縦軸の目盛りは対数になっている。絶対値で示すと、米国やイタリア、スペインなどのように新規感染者が急上昇した国は、あっという間に天井を突き抜けてしまうが、対数グラフだと傾きの度合いによって急上昇か、緩やかな上昇かを見分けやすい。急上昇でも天井を突き抜けない。

FTはこのグラフを毎日、新データを追加して更新している。

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