リモートワークにより在宅時間が増え、パネリストたちが行っているアクションとは?

次の質問は、「現在のテレワークの状況」について。

圧倒的に多かった回答は、『完全テレワーク(自営業を含む)』でした

島田「ユニリーバ・ジャパンでは、2016年7月から『WAA(ワー)』という、働く場所と時間を社員が自由に決められる『新しい働き方』を取り入れています。これは、自分の強みやポテンシャル、自分らしさをいちばん発揮できる“自由”があるということ。例えば、自分のパフォーマンスを最大限発揮するために、午前中は自宅で、午後はあたたかいからカフェのテラス席で仕事をするといったように、働き方を選べるようにしてきました。ですので、新型コロナウイルスによる自粛要請が下されたときも、社員みんながわりとスムーズにリモートワークにシフトできたと思います。また、WAAのコンセプト、ポリシー、スピリットに共感する人たちが社外で自発的に作った『Team WAA!』には、現在メンバーが1500人くらいいて、月1回、集まれる人たちがリモートで集まっていろいろなことを話しあえるセッションを開催し続けています」

関「自宅時間が増えたので、最近はネットフリックスで『松竹映画 男はつらいよ』を観るのにハマっています。全国津々浦々を旅する寅さんを通じて、日本各地の旅情が楽しめます。さらに、寅さんの妹・さくらを中心とした家族愛がそこにはあり、『自分を待っててくれるところがある』ってやっぱりいいなと。寅さんの旅に想いを馳せながら、ステイホームの良さにも気付かされるので、この時期におすすめですよ。あと仕事であるメディアとしては、大勢のスタッフが集まる撮影を避けたり、取材をテレカンにしたり。雑誌の発売日を遅らせた出版社も多いです」

薗田「昨年『FRaU SDGs MOOK OCEAN 海に願いを。』を作って、改めて『海を想うこと』って大事だなと思っていて。そこで今、日本財団の協力のもと『海のドリル』を作っています。対象は小学4、5、6年生、国語、算数、理科、社会の5科目すべてを海にからめた毎日ドリルです。休校になったことで子どもの学力が下がってしまわないかと心配される声も多いですよね。ダウンロード形式で、自宅にいながら親子で楽しめる内容になっているので、ぜひご活用ください。

あとは、『FRaU SDGs MOOK OCEAN 海に願いを。』の表紙のイラストを塗り絵にできないかなと思っています。例えば、イラストレーターの方にお願いをして、SDGsの目標14番『海の豊かさを守る』からスタートして、さまざまなゴールをテーマにした塗り絵を作ったら、子どもたちや親子のストレス解消にもなるのではないでしょうか。また、塗り絵の写真をタグづけしてインスタグラムに投稿すれば、素敵なアートができますよね。塗り絵なら言語関係なくできるし、“世界とつながるアクティビティ”になればいいなと思っています」

吉高「金融は、Postコロナ、Withコロナを考えるようになってきています。SDGsや地域にお金がまわる仕組みなど、市場が戻ってきたときにどう動くかを考えています。あと個人的には、ふるさと納税を見直したり、苦労されている医療従事者、中小企業、飲食店などにできることは何だろう、というのを少しずつ周りの人たちと話しはじめているところです」

島田「17のゴールの中から選ぶと、3番『すべての人に健康と福祉を』です。ポジティブ心理学という観点から、不安、恐れなどネガティブに意識が向くと、動悸がしたり、脳が萎縮してしまい健康から遠ざかっていく可能性が高く、逆にポジティブな感情で満たされていると、免疫が上がって健康、長寿でいられるというデータがあるんです。ですから、今起こっていることに対して、きちんと自分と向き合うためのサポートをしたいなと思っています。そこではじめたのが『567 ability』といって、5月6日の朝と夜の7時に全人類で『We Are The World』を歌おうというアクション。人は違う環境にいることを強いられると、また違う能力を使いはじめ、可能性、発想、想像性が高まります。『567=コロナ』『ability=能力』の意味は、この困難な状況を、能力を高めるための機会にしようというもの。平日は毎日朝練をしているのですが、『一日が前向きに過ごせる』『リモートワークのリズムが取れる』という参加者の声も聞きます」

石川「私は『アクトコイン』というオンラインサービスを運営しているのですが、これは『FRaU SDGs』号の企画『今日からできる100のこと』をアプリ化したようなもの。例えば『ストローを使わない』『エコバッグを持って買い物に行く』や、それこそ島田さんの『567 ability』に参加して、『We Are The World』を歌うというアクションなど、社会貢献のためにやっていること、やりたいことを毎日アプリ内で報告することで、500円のコインがもらえます。1日500円分が付与されるので、100日すれば5万円分貯まります。このコインは今すぐには使えませんが、いつか社会課題を解決するために使えるお金に変えます。ぜひこの機会にダウンロードしてみてください」

「住宅時間が長くなり、増えたのは?」の質問は、「SNSのやりとり」「家族との会話」がほぼ同点。次に「体重」、その次が「おやつ回数」でした。