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日本も「集団免疫の獲得」という茨の道へ進むしかないのか

決断のときが近づいているかもしれない

公には言えない対策

「感染症というのは、ウイルスが私たち人間を道路のように使って移動することで、拡大していきます。ですが、ウイルスに対する抗体を持つ人、つまり『免疫』がある人の体内に入るとウイルスは倒されてしまう。

そのため、免疫がある人が一定程度まで増えると、ウイルスは移動することができなくなり、やがて流行は終息します。これが『集団免疫』です。今回のコロナ対策に、集団免疫の発想は十分有効だと考えています」(ナビタスクリニック理事長の久住英二氏)

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3月半ば、欧州で感染が拡大するなか、イギリスやオランダが「集団免疫」の採用を検討した。しかし、両国ともに国内外から「国民の命でロシアンルーレットをするのか」と非難が殺到。イギリスのボリス・ジョンソン首相が新型コロナ陽性であることが判明し、さらに批判が強まった。

「人間の身体には、ウイルスなどの外敵が入ってくると、これをやっつける『免疫反応』というシステムがあります。同時にどういった外敵が来たかという情報が身体に残るのです。これを『免疫記憶』と言います。

 

ウイルスの種類によって、人間の体内にこの記憶が残っている期間は異なります。コロナウイルスの場合はまだ不透明ですが、他のかぜウイルスと同じように考えると、2~3年程度なのではと言われています」(前出・久住氏)

一度感染してしまえば二度は感染しない性質により、少なくとも2~3年は再感染することはない――少なくとも現在のパンデミックを鎮火させることができるという。

そもそもコロナは無症状で回復する人が9割近いと言われる。現実的にコロナの感染拡大が防げない以上、一定数の人が死んでも、全人類がコロナにかかり、免疫をつければ、このパンデミックは終息する。ただ、イギリスやオランダと同様に日本でも、批判的な論調が強い。