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テレワークで「自分こそが不要不急」と自覚した会社員の悲しみ

新型コロナ禍で痛感した…

外出自粛でテレワーク、飲み会も中止。ずっと家にいたら、やることもないし、何か肩身が狭い。そしてふと気づくのだ。あれれ?もしかして自分は、会社でも家でも必要とされていないのでは……。

パパはウイルス扱い

「新型コロナウイルスの影響で、ウチの会社もテレワークが始まったんですよ。家で一日中、妻や娘と一緒にいることになるわけですね。学校も休みですから。すると、痛いんです。妻や娘の視線が。刺さるように痛いんです」

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鬱々とした口調でそう話すのは、中堅商社に勤める49歳の男性・久保田康雅さん(仮名)だ。

新型コロナが猛威を振るう中、飛び交っている言葉がある。「不要不急」という文言だ。とくに急ぎでもなく、必要でもない。あってもなくてもどっちでもいい、という意味である。

「不要不急の外出は避けてください」

巷ではそんなふうに使われているが、自宅に籠もることが増えた人たちの中から、ため息交じりの声が聞こえてくる。「不要不急とは、俺のことだったのか」と。

 

前出の久保田さんは、家に籠もって初めて目の当たりにする妻子の態度に愕然としたという。

「うちの社は社用パソコンが持ち出し禁止のため、自宅のリビングで家庭用パソコンを使って会議や仕事をしているのですが……。妻や娘がリビングにいる私を見ると、『またいる』とばかりに、露骨にため息をつくのです。

ショックだったのは、私がパソコンを使い終わって席を外すと、娘がすごい勢いでキーボードやマウスをアルコール消毒したこと。冗談めかして、『おい、そりゃないだろ(笑)』って言ったら、『濃厚接触になるじゃない!』と、まともにキレられて困惑しました」