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「新型コロナ」で日本経済は死んでいく…臨界点はまもなくだ

「食えずに死ぬ犠牲者」が続出する

9割減便の空港誰もいない高級ホテルのロビー、開店するだけ損のレストラン、客を待ち続けて2時間のタクシー……これでは感染しなくても、食えずに死んでしまう。

人が動けばウイルスは拡散してしまう。しかし、人が動かなければ経済は死ぬ。あらゆる業種がいま、悲鳴を上げている。客も売り上げも、すべてが8割、9割減。コロナの前に大不況でこの国は亡ぶのか。

「お化け屋敷みたいに」

日本を代表する名門、ホテルニューオータニ(千代田区)本館のロビィ階は、まったく人の気配がなくなり、ただ、がらんとしていた。

「3月20日からの三連休までは最低限のお客さんがいたんですけど……。今はもう、悲惨な状態ですよ。従業員や、ホテルを住まいにしている人以外は、ほとんど誰もいません。たまにお客さんを見かけると『あれ、まだいたんだ』と思うくらい。宿泊率は1割を切っていると聞いています」

 

ニューオータニ内に店舗を構えるある店のスタッフは、暗い表情でそう語った。

新型コロナの感染拡大に伴い、4月7日に政府が発出した緊急事態宣言により、東京、大阪、福岡など都市部の中心街からは人が消えた。外出自粛のため人々は自宅に引きこもるようになり、町へ出て買い物や娯楽を楽しむこともなくなった。日本の経済活動がほとんど停止したのだ。

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その危機は、もはや'08年のリーマンショックの比ではない。大手証券会社ゴールドマン・サックスによれば、4〜6月期の日本のGDP(実質国内総生産)は、データがある1955年以来、最大の落ち幅となる前期比年率マイナス25%に達する見込みだという。

あらゆる産業が致命的な大ダメージを負いつつあると言えるが、中でも悲惨な業種の一つが、ホテルなど宿泊業である。

国内のみならず全世界で人の動きが止まったため、観光などで宿泊する客は、文字通り消滅した。