コロナで看護崩壊…院内感染リスクと長時間労働の「深刻すぎる現実」

戦々恐々としながら働かざるを得ない
小林 美希 プロフィール

すでに「看護崩壊」している

日本医労連の「夜勤実態調査」から、その有害な夜勤の長時間化が分かる。同調査によれば、2交代の病棟の割合は2005年の8.5%から2019年には39.3%まで上昇している。さらに、2交代で1回当たりの夜勤の勤務時間が16時間以上の割合は2019年で54.4%と過半数を占める。

そして、労使協定や「看護師等の人材確保の促進に関する法律(看護師確保法)」のガイドラインで3交代夜勤は月8回以内(2交代なら月4回以内)とされているが、過酷な夜勤は減らない。

日本医労連の調査から、2交代の夜勤回数の平均は2019年で4.09回となっている。2003年に3.78回と底をついたが2010年以降、4回を超え続けており、約1割が5.5回以上という夜勤回数になっている。

夜勤は増えるが、夜勤で休憩や仮眠が「きちんと取れている」は2割しかおらず、「あまり取れていない」が2割前後、「まったく取れていない」が数%というのが現状だ。

 

人手不足にくわえ長時間夜勤のなか、日本医労連の調査では、看護師の約5割が「十分な看護ができていない」と答え、約7割が「仕事を辞めたい」と答えている。

コロナで医療崩壊が危険視されているが、そもそもコロナ以前の問題で既に看護は崩壊しているのだ。