「SB国際会議 2020 横浜」レポートの続編として、今回ご紹介するのは、「セイコー エプソン」の乾式オフィス製紙機「PaperLab A-8000」。オフィスで出る不用になった印刷紙の処理といえば、溶解処理ボックスやシュレッダーがほとんど。文字や写真などが印刷されているけれど、紙そのものはまだ使えるのではないか。そんな風に考えた「セイコーエプソン」は、2016年に不用になった紙を新しい紙へと瞬時に生まれ変わらせるオフィス用製紙機「PaperLab A-8000」を開発。社会問題の深刻化に伴い企業のサステナビリティが問われる今、さらなる注目を集めています。

「SB国際会議 2020 横浜」展示ブースでひと際目立っていたオフィス用製紙機「PaperLab A-8000」

独自開発したエコロジーな製法って?

「SB国際会議 2020 横浜」展示ブースの中央に設置された「PaperLab A-8000」。プリンタなどを通じて紙と深く関わってきた「セイコーエプソン」ならではの技術について、お話を伺いました。

搭載されているのは、繊維化、結合、成形の3つのプロセスで構成された独自の技術「ドライファイバーテクノ再生紙を生み出すだけでなく、使用する水の量を約1/100におさえたエコロジーな製法なのだそう。

一年間、「PaperLab A-8000」を稼働してつくれる紙は約7.7t。通常の製紙で同じ量を作ろうとすると、7610 m³の水を消費し、25mプールで換算すると21杯分以上もの量に値します。一方で、「PaperLab A-8000」なら使用する水が70 m³で済み、従来に比べて1%弱の水しか消費しません。

また、通常紙を使用すると、原料となる古紙やバージンパルプの運搬や、製品となった紙の流通の際にCO₂が排出されるけれど、「PaperLab A-8000」でオフィス内の資源を循環させることで、それらのCO₂を一年間で約3.9t削減できると言われています。