『大河ドラマ紀行』を彩る歌声

堀澤麻衣子さんは、2016年の映画版『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』でジョン・グラムさんと仕事をしている。

――今回、ジョンさんからどのような話があったのですか?

堀澤:ジョンとは以前から一緒に仕事をしたり、LAでも時を一緒に過ごすことが多かったんですね。それで、「今回、曲を作るにあたって、ぜひ麻衣子にお願いしたい」と言われ、一緒に制作することになりました。

――大河ドラマのすぐ後に放送される『大河ドラマ紀行』では、天使のような歌声を披露しました。

堀澤:天使は言い過ぎですが(笑)。あれは『美濃~母なる大地〜』という曲の歌詞のないバージョンで、ハミングのように歌う「ヴォカリーズ」という歌い方です。

あの曲は、戦国時代の英傑たちに、ひとときの安らぎを感じられるようにと思いを込めて歌いました。

 

――劇中歌も歌われているんですね。

堀澤:ドラマ内では、『堺』という都の賑わいを曲にしたものを「ヴォカリーズ」で歌っています。『美濃~母なる大地〜』では、歌詞をつけさせていただきました。いつ流れるかはわかりませんが(笑)。

戦国時代でも、戦うことに疑問をもちながら戦っていた武将もいたようですが、劇中の光秀の言葉からもわかるように、本当は未来に希望と平和を求めながらも、戦いがあるかぎり戦わねばならぬと歯を食いしばって戦っていました。

戦国時代の英傑たちに、つかの間の間でも、鎧を脱いで、安心して眠ってほしい…という想いを込めました。

子供の頃から、おじいちゃん子でよくおじいちゃんのひざに座り、一緒に大河ドラマを見ていた記憶があります。戦いとは何か、愛とは何か、平和とは何かと考え、そのシーンシーンにあわせて、感情がより伝わるように、作品の心象風景に沿って歌うように心がけました。