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# 新型コロナ

窓口で泣き出す人も…!コロナ休業対策「雇用調整助成金」が3密で大混乱

「リーマンではこれでよかった」が仇か

パニック寸前、雇用調整助成金の現場

「窓口で泣き出す人もいます。何とかしたいんですが、私たちはどうしようもありません」

西日本の、とある労働局で、4月から雇用調整助成金の窓口担当になった高齢職員は言う。

新型コロナウイルスの蔓延に伴う営業自粛などで経済がまさに「凍りついて」いる中、政府は雇用調整助成金制度の拡充で、失業の発生を食い止める姿勢を打ち出している。

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労働局やハローワークの窓口には、売り上げが文字通り「消滅」した零細飲食店や小売店の事業者たちが、藁にもすがる思いで相談に殺到している。政府は申請手続きを簡素化したと言うが、これまで労働局に足を運んだこともなく、役所の申請用紙とは無縁だった高齢の事業者にとって、ハードルは高い。

冒頭の労働局も平時は2人だった雇用調整助成金の担当を、他部署からの応援や臨時雇用などで18人に増強、さらに増やす準備をしている。

「どうしても相談にはひとり1時間はかかります。局内の打ち合わせなどにも時間が必要なので、どんなに頑張っても1日10人が精一杯です」

正規職員は早出残業が当たり前になった。厚生労働省によると相談件数は13日時点で11万8000件に及んだと言うが、実際に、相談が急増したのは13日から。まだまだこれから激増するとみられる。

相談窓口にはビニールシートが貼られ、職員も相談者もマスクをしている。順番待ちの人たちは相談室には入れず、廊下に距離を置いて並んでいる。それでも東京の労働局のように、相談者が多過ぎて、「3密」状態になっているところもあるという。まさに密室、密集、密着が避けれられなくなっているのだ。

 

「労働局の対応は4月中旬以降激変した」と前出の職員は話す。「かつては不正受給ではないか厳しく審査するのが仕事でしたが、今は、課長も課長補佐も、なるべく認めてあげるようにしろ」と内々に言っているという。何とか受給させたいと、書類に鉛筆書きで記入し、書き方を教えている職員もいるが、それでも役所言葉は難しい。しまいには窓口で「何とかしてくれ」と泣き出す相談者もいるというのだ。

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