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コロナ危機で世界激震…「ワクチン開発」が覇権争いを大きく左右する

日本はどう動くべきなのか

新型コロナウイルスが世界に与えた激震は、まだ現在進行形であるため、それがどこまでの影響を及ぼすのか、推し量ることも難しい状況だ。

4月27日の時点で死者21万人、感染者数は300万人を突破した。被害がどこまで広がるかわからないが、百年に一度の激震であるという言い方が、大げさには聞こえない。

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今回の新型コロナの大きな特徴は、あたかも欧米諸国を狙い撃ちするかのように猛威をふるっていることだ。

アメリカ合衆国だけで5万6千人以上の死者、100万人以上の感染者を出している。イタリア、スペイン、フランス、イギリス、ベルギー、ドイツ、オランダ、という西欧諸国で、11万人以上の死者と、やはり100万人近い感染者を出している。その他の欧州諸国を含めると、世界の死者の9割が欧米から出ているという。

アメリカや西欧諸国は、長い間、国際政治の中枢を動かしてきたが、最近になって力の減退が指摘されていた。その欧米諸国が、新型コロナの最大の犠牲者としてさらにいっそう国力を疲弊させることになった。このことがもたらす国際政治上の衝撃が小さいはずはない。

 

ウイルスがもう一つの超大国・中国から発したものであるにもかかわらず、中国はすでに挽回を果たしている。アジア諸国は全般的に健闘している。欧米社会の人々は苛立ちを隠せないが、構造転換が加速化することは間違いない。

こうした情勢をふまえて、日本はどう行動すべきか。少し考えてみたい。