フリーライター・雨宮紫苑さんはドイツに移住して7年、この新型コロナの外出自粛要請をドイツで受け、いまドイツでできるだけ外出を自粛している。海外との「政策の違い」「ロックダウンしたかしていないか」など様々な比較がされているけれど、世界のどこかの町で暮らす人間ひとりひとりの思いは、国によって大きく異なるだろうか。

雨宮さんは「ドイツも日本も、同じような思いを抱えている人が多いと思う」と語る。たしかに世界中で、新型コロナに疲れている。雨宮さんがそう思う理由を、自身の現在の暮しを通して伝えてくれた。

コロナのニュースから少し距離を置いている

ドイツ在住のフリーライターとして生活している以上、いま書くべきは「ドイツが新型コロナウイルスに対しどんな対策を講じているか」「日本とドイツの対コロナ政策のちがい」などだと思う。それはわかってる。実際、そういうテーマでの執筆のご依頼もいただいた。

でもわたしはどうにも乗り気になれず、せっかくのお仕事をお断りしてしまった。というのも、少し前からコロナ関連のニュースと少し距離を置いているからだ。

大使館や銀行、税理士や登録している会員サイトまで、さまざまな機関から営業時間の変更やコロナに関する最新情報のメールが届き、受信ボックスには「コロナ」と題されたメールがずらりと並んでいる。ニュースサイトを見れば、これまた「コロナ」ばかり。

コロナはもう避けては通れないし、コロナのある中でどう暮らしていくかという話だ。ただ、重いニュースばかり見ると気が滅入ってしまう Photo by iStock

毎日毎日コロナコロナコロナコロナ……という状況に、ちょっと疲れちゃったのだ。だからいまはそういったニュースから離れて、とにかく静かに家で暮らしている。

日本に住む両親や友人から、「ドイツはどんな感じ?」と聞かれるが、こちらの生活はといえば、たぶん日本とそこまで変わらない。今日も元気に外出自粛中だ。