いくら便移植をして腸内フローラを変えても、その人の食生活が悪ければまたもとの状態に戻るのでは? という質問もよく頂きますが、すぐには戻らず半年以上続いている人も多いようです。

腸内フローラが変わると、食べるものが変わってくることがあります。便移植後は腸内細菌のバランスが変わったり、菌の多様性が増えるお蔭で食の好みや思考までも変わったりする人もいます。それでもそれまでの偏った食習慣が変えられない場合は、一旦定着した腸内フローラにも影響すると考えられるため、単に便移植を行うだけでなく、便移植前や移植後に食事指導を合わせて行なっています。生活習慣を見直されることで移植した菌たちと長く共存できる方も多くおられます。

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取材を終えて…

腸内の神経細胞は約1億個もあり、脳と直結しネットワークを通じて各臓器につながっています。腸からもシグナルを発信し、自ら判断をする「第二の脳」といわれています。また双方向で連絡を取り合う「脳腸相関」という関係にも注目が集まっています。そのため、脳に関連したパーキンソン病などの難病治療にも今後、便移植による治療の可能性に期待するところです。

参考:一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会