お腹のポッコリと腸との関係は?

「メタボリック症候群(通称メタボ)」が様々な疾患を引き起こすことが知られるようになりましたが、内臓脂肪でお腹がぽっこりしている人は、腸内環境が悪いかもしれません。

日本人は欧米人に比べると相関性は低いのですが、デブ菌といわれるファーミキューテス門の菌、ヤセ菌といわれるバクテロイデス門の菌のバランスが肥満に関係しています。 

それぞれ菌には得意分野があり、どんな種類の菌がどんなバランスでいるかが、脂質代謝や糖質代謝を左右するのです。

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ファーミキューテス門の菌が多い人は、不必要な排泄されるべき脂質や糖質までもしっかり吸収してしまい、その結果、肥満になりやすくなります。またその人の食生活は、脂質の多い食事を好む傾向があるのです。

逆にバクテロイデス門の菌が多い人は、食べ物を分解する際に、脂肪の取り込みを抑制する酪酸、プロピオン酸、酢酸などの有機酸を生成して、その作用で肥満を防いでくれます。

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最近メタボに関連して、循環器科の医師が、同じものを食べても動脈硬化になりやすい人と、なりにくい人がいるのは、どんな腸内細菌が関与しているのか? という研究に取り組んでいます。腸内環境を整えることで心筋梗塞などの循環器の病気を予防できる時代が来るかもしれません。

また先述の小腸内細菌異常増殖症(SIBO)の人も、小腸で増殖した腸内細菌が食べ物を発酵させて発生させるガスが原因でお腹をポッコリさせる場合があります。