photo by iStock

問題発見とは新しい「変数」を考えること

『問題発見力を鍛える』vol.10
「問題解決」よりも「問題発見」が重要になっていく時代に必要なことは何かを考えるコンサルタント・細谷功氏の連載『問題発見力を鍛える』。第10回の今回は、「なぜ?」(Why?)という問いかけがどのように問題発見をもたらすのかを掘り下げます。

Whyにより「空に上がって視野を広げる」

前回のテーマとしたWhy(なぜ?)が問題発見にどのように寄与するかについて今回はさらに深堀りしていきます。まずはWhyというのは「視野を広げる」ことにつながるということです。問題を発見する段階においてはなるべく大きな視点から視野を広げることで、様々な観点で発散させてみることが重要で、逆に問題を解決する場面では必要以上に視野を広げずに収束型で考えることが重要です。

 

ではここでWhyがどのように視野を広げるのかのイメージについて解説しましょう。

まず前回の、Whyとは関係性を問うものであるところから、以下のような構図になります。なぜ?には大きく2つの方向性があります(図参照)。それは「過去に向けて」と「将来に向けて」です。

「過去に向けて」というのは、原因ー結果の関係を追求するもので、「将来に向けて」というのは手段―目的の関係を追求するものです。

このように「なぜ?」あるいはWhyは現在と過去や未来という時間軸の関係づけをするものであり、これによって目に見えている事象だけでなく、過去や未来との関係づけによる視野の拡大をすることができます。