PCR検査まで最短で4日…発熱して「解熱薬」を飲むのは正解か?

新型コロナと解熱薬の関係
生田 哲 プロフィール

解熱薬を飲まない理由

イブプロフェンなどのNSAIDsだけでなく、他の解熱薬も避ける、まったく別の理由がある。発熱は免疫応答のひとつである。体が深部体温を上昇させることでバイ菌を殺そうとしているのだ。これが、私がサウナや温泉(風呂も可)を愛好する理由のひとつである。

深部体温が上昇すると、白血球がウイルスに感染した細胞を効率的に捕らえ殺す。だが、解熱薬を服用することで、この重要なプロセスが妨げられるため、治りが遅くなる。 

この問題は多くの研究者が取り上げ、熱を下げると病気を悪化させ長引かせるという結論に達している。体温が危険なまでに高くならないという条件のもとで、薬を飲むことに優る方法は、十分な睡眠をとる、多くの水分を摂取する、汗として流し出すことである。

 

アメリカ小児学会は「子供の発熱時における解熱薬の使用について」という論文タイトルで、こんな指針を発表しているので、引用しておく※7。 

「多くの親は、子供がわずかしか発熱していなくても解熱薬を飲ませる。それは、親は子供が正常体温を維持すべきであると考えているからだ。しかし、発熱は病気ではなく、感染症と戦うのに有益な体のしくみなのである。

発熱そのものが病気を悪化させるとか、長きにわたって神経にダメージを与えるという証拠はない。したがって、発熱した子供を治療する目標は、子供の体温を正常化することではなく、子供が快適に過ごせる状態にすることである」

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