感染症が急激に悪化…!? 愛煙家に多い「COPD」とはどんな病気か

長引くせき・たん・息切れに注意
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早く気づくには? 増悪のサイン

早ければ数時間で容体が悪化するCOPDの増悪。症状の変化を見逃さないことが大切です。症状の変化に気付いたら、様子を見ようとなどと思わずに、すぐに受診する必要があります。増悪にも軽症・中等症や重症があり、それぞれのサインを覚えておきましょう。

増悪のサイン

軽症・中等症サインの例

量が増えた、黄色や緑色になった
回数・頻度の増加、止まらない、咳き込み方がひどい
息切れ
いつもより強い、回数・頻度の増加、治まるまでの時間がかかる
発熱
日常の体温より1度以上高い(あるいは37.5度以上の熱がある)
呼吸音
ヒューヒュー、ゼーゼーという音がする(いつもより強い)

特に息切れに注意が必要。上記症状が上記症状がひとつでも見られたら、医療機関を受診する

重症サインの例

呼吸
安静時にも息切れ、楽な姿勢でも息苦しい
胸の痛み
痛み以外にも、違和感や不快感などの場合も
不眠・頭痛
呼吸機能低下の可能性。呼吸不全に陥る危険がある*
だるさ・眠気など
少し動いただけでも出すさや倦怠感など。抑うつや錯乱などの場合も**

重症の場合は、かかりつけに相談のうえ、至急専門病院を受診する。不眠やだるさは、二酸化炭素の排出がうまくいかなくなったり(*の場合など)、酸素の不足が起こったり(**の場合など)して生じる

【写真】普段より咳き込みがひどい、などがサイン「普段より咳き込みがひどい」などのサインが見られたら要注意 photo by gettyimages

増悪のサインに気づいたら、速やかに医療機関を受診するようにします。

すでにCOPDの治療を受けている人は、増悪時の対処法を医師から指示されている場合もあると思います。その場合は、医師の指示を守ってください。

徹底した感染症対策で増悪を防ぐ。緊急の場合は?

呼吸器の感染症で起こるCOPDの増悪の予防には、徹底的な感染症対策が基本です。昨今の時節柄、感染症対策はしばしば耳にしますが、改めてここで振り返っておきましょう。

増悪を防ぐには感染症対策で

手洗い・うがい
外出先からの帰宅後は、石鹸を使って丁寧に手洗い。うがいは、ブクブクとガラガラ両方を
予防接種
流行前のインフルエンザワクチンの他に肺炎球菌ワクチンの接種も
気温の変化
夏の炎天下での外出を控えたり、冬の寒さ対策。室内での空調管理も大切
ほかにも… 処方された吸入薬の使用、運動や食事などの基本的な健康維持など
【写真】基本的な感染症対策が重要手洗いやうがいなどの基本的な感染症対策が重要 photo by gettyimages

とくにCOPDの症状が重い人は、あらかじめ増悪時の行動計画(アクション・プラン)を作っておくのがよい方法です。いつ、どんな時に何をするかを明確にしておきます。

主治医と相談して、どんな時にどう対処するか、受診のタイミングや受診先(かかりつけ医を受診するか、専門医療機関を受診するか、など)、救急時の行動をあらかじめ相談しておきましょう。

※本記事での医療機関への受診は、一般的な状況下を想定しています。状況により、受診に際しては医療機関と相談し、すでに治療中の方はあらかじめかかりつけ医と相談しておくことをお勧めします。

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長引くせき、たん、息切れで悩む人に

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    監修 桂 秀樹
  • 価格 本体1,400円(税別)
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COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、「肺の生活習慣病」といわれ、長年の生活習慣の結果として現れます。とくに喫煙者でふだんから咳や痰がよく出る、歩くとすぐ息切れがする、という方は、すでにCOPDが進んでいる可能性が高いと言えます。放置する期間が長いほど、危険度は高くなります。

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