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コロナ危機で大きく衰退する「先進国の末路」

欧米諸国の自壊と、排外主義の暴走

先進国の感染爆発

コロナウイルスは、先進国の近代資本主義社会を破壊して進んでいるように見える。

コロナウイルスの一般的な死亡率は2〜3%だが、イタリア、スペイン、イギリス、およびドイツを除く高い感染数のEU諸国は10%以上だ。

通常、検査で判明している感染者数よりも数倍は多いので、結果的には2〜3%と言われているが、一方で、コロナウイルスは、高血圧や糖尿病、高脂血症を悪化させ死に至らしめるともいわれている。

ゆえに高齢者の死は、コロナの結果なのか、持病の結果なのかはわからず、高齢者の10%という高い数値は、通常の高血圧、糖尿病、高脂血症、肺炎などでなくなる数値に、2〜3%上乗せした数値になっているのかもしれない。

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個人的には、先進国の近代市民社会は衰退しつつあるのかに関心があるため、今回のコロナウイルスの結果は、先進国の衰退をさらに強めるものになりそうだ。

世界の感染者が300万人、死者が20万を超えて進んでいるとき、世界で単独的に支配権を持っていたアメリカの感染者は世界の3分の1、約100万人の感染者を出しており、第2位のスペインの5倍である。ニューヨークの抗体検査ではニューヨークの感染者はほぼ10倍の270万人に及びそうだといわれる。

対する欧州も、先進5ヵ国で100万人近く、死者はアメリカの2倍10万人に至っている。なぜ米欧先進国で、コロナウイルス感染者のほぼ3分の2を占めているのか? 死者は米欧で全体の4分の3を占めている。

 

「豊かな/高い医療技術を持つ/先進国」米欧が、なぜコロナウイルス感染の危機に陥っているのか。いずれもピークは過ぎたといわれつつ、死者数は増えるばかりである。

アメリカは「中国ウイルス」を繰り返し、WHOを中国寄りと批判して拠出金の停止を宣言し、マスク輸出禁止を発表して、とても先進国といえない様相を示している。

アメリカの世界支配は、まずは医療と倫理の点で、地に落ち始めているといえよう。