これは他の連載でも申し上げたことですが、今の日本を見ていて非常に不安なところは、日本で最も生産性が低いのが政治の世界ではないかと思わざるをえないということです。
とりわけ国会議員に求められる基本的な素養は、一般の人々よりも教養や知識、考える力を持っているということです。
そして、そのうえで求められるのが、国民のために一生懸命になって働くという姿勢です。国民の立場からすれば、基本的な素養がない議員に国の発展を託すことなどできませんし、私利私欲に走っている議員に報酬を支払い続けるのは税金の無駄遣いにほかならないからです。
私が一人の国民として議員の方々にお願いしたいのは、「もっと学び直しをしてほしい」「もっと仕事に真摯に取り組んでほしい」ということです。
もちろん、日々精進をしている議員の方々がいることは承知しておりますが、全体としてはあまりにレベルも志も低すぎるといわざるをえないのです。
この際ですから、議員の質的な向上をはかるために、選挙に立候補するための試験制度を導入したらいかがでしょう。それができないようであれば、国からの独立性を保った議員の評価機関をつくるしかないのではないでしょうか。