守るものができたときの守りがコワい

コロナウイルスの影響で、バラエティはスタジオ収録の中止を余儀なくされている。今の条件で出来ることや、アイデアでなんとか乗り越えようと皆で力を合わせているところだ。そのひとつが、自宅からのリモート出演だ。
この原稿を書いている今も、まさしくリモートで密着ロケの最中なのだが、もし子供がいたら、普段よりも手厚いケアが必要とされる今、育児をしながら、自らカメラを回すこの仕事を引き受けることができただろうか?

それに芸人としてはどうだろう?
相手方の親族に「お願いだから、テレビでお尻を出すのだけはやめてちょうだい」ともし泣きつかれたら、私は「お義母様に注意されちゃって」などとエピソードトークのネタにするようなマネはしたくない。それどころか「お義母様」から泣きつかれようとも、私自身笑える尻は生涯出し続けたいと思っている。

写真提供/バービー

緊急事態宣言が出た日から、情報番組『ひるおび』のコメンテーターに就いた。もし子供がいたら、私は政治的発言もなにもかも、躊躇せずに言えるだろうか。今の日本では、どんな思想であれ、そういった類の発信をする人に対する風当たりは厳しい。そして、その影響は、個人だけではなく、家族にまで及ぶだろう。ましてや、この社会全体が先の見えない不安で心が荒んでいるときなら、普段の何倍もの攻撃がある。

守るべき存在があるというのは、そこまで人を慎重に、行動に規制をかけるものであると私は思うのだ。 

結婚はFUJIYAMA

向上心まみれ、承認欲求まみれの20代の頃は、なりふり構わず、がむしゃらだった。『正負の法則』信者であった私は、実際に失恋が一番の飛躍の近道だったし、新人の頃のトラウマで高所恐怖症になった私は、富士急のFUJIYAMAだけは絶対に乗りたくないと言っていたのに、マネージャーに騙されてロケに連行された時、これを乗り越えたら、お笑いタレントとしてひとつ上のステージに行けると信じて、半ば気を失いながらやり過ごしたことがある。

FUJIYAMAは富士急ハイランドで最大人気の日本最大の絶叫マシーン Photo by iStock

私にとって結婚とは、未だFUJIYAMAのような存在だ。結婚は苦行だと思う。結婚したら、他人から『幸せ』というレッテルを貼られることへの抵抗感も強い。

結婚や出産については、まだまだ話足りないので、次回は結婚の制度や在り方、選択肢についても考えてみたいと思う。
私なりの答えを導き出すまで、お付き合いいただきたい。

ちなみに、FUJIYAMAに乗ったロケのあと、目に見えて仕事が増えた事実はない
 

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