# 介護 # 新型コロナウイルス

介護崩壊寸前! 濃厚接触の恐怖、休職者が続出…現場のリアルな悲鳴

使命感で働く人たちと過酷すぎる現実
福原 麻希 プロフィール

訪問介護時間が最短1時間から20分に変更

しかも、2015年の介護保険改定後から、それまで最低1時間だった訪問時間が生産性や効率性のもと、45分、20分と細切れにされた。これでは訪問先の在宅時間より移動時間のほうが長くなることさえあるという。

藤原さんはこう訴える。

「利用者さんは『明日、生きているかわからない』と笑いながら話します。そんなとき、その方のお気持ちを考えて、明日、1週間先、1カ月先、1年先の生活をイメージしてもらいたいと思う対話をしたいと思いますが、細切れの“分給”になったことで、買い物同行時も急いで買い物を終えて利用者宅へ戻ることになり……。この仕事を続けてきた唯一のやりがいも失われそうになっています」

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そんなことから、昨年11月、藤原さんはベテランのホームヘルパー(東京都在住の伊藤みどりさん、福島県在住の佐藤昌子さん)とともに国を相手取って「ホームヘルパーの労働環境改善」を目的に提訴した。3人は「人を支えるホームヘルパーを国は支えてほしい」と訴え、特に「事前キャンセル・待機時間・移動時間も給与に含めてほしい」と主張する。3月、2回目の公判を終えた。

詳細はこちらのホームページ「ホームヘルパー国賠訴訟」で見られる。次回は6月9日の予定。

「ホームヘルパー国賠訴訟」原告団の藤原るかさん、伊藤みどりさん、佐藤昌子さんと支援者
 

こうした中、介護事業者がついに声をあげ始めている。4月10日、首都圏のNPO事業者の代表らが新型コロナウイルス感染拡大におけるサービス提供の現状に強い危機感を抱き、要望書を内閣総理大臣、厚生労働大臣、国会議員(予算委員、厚生労働委員)らに提出した。

4月24日、日本記者クラブでも記者会見をしたのだ。

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