# 介護 # 新型コロナウイルス

介護崩壊寸前! 濃厚接触の恐怖、休職者が続出…現場のリアルな悲鳴

使命感で働く人たちと過酷すぎる現実
福原 麻希 プロフィール

訪問介護は“濃厚接触”のリスクが高い

訪問介護現場は、いま、どんな状況か。NPO法人グレースケア機構(東京都)に登録ヘルパーとして所属する藤原るかさん(介護福祉士)の現状を紹介しよう。藤原さんは30年以上、高齢者等の生活をサポートしている。週5日、利用者宅等を回る。

すでに、ベテランのホームヘルパーで技術も専門性もあり、やりがいも感じているが、最近は新型コロナウイルスの感染拡大によって、これまで経験したことのないほど精神的なストレスを感じているという。

藤原るかさん、訪問介護の現場でタコ焼きの準備をしているところ

その理由は、訪問介護の現場では、“濃厚接触者”と呼ばれるほど近い距離で介護をしなければならないからだ。自宅から外出しない高齢者にとって、「ホームヘルパーがウイルス感染の媒介になるかもしれない」。藤原さんは、そんな恐怖と闘っているという。

藤原さんは、いまの介護現場の状況を、こう説明する。
「介護者は相手の耳が遠い場合、耳元で話さなければならない、目が見えにくい場合はその方の傍らでサポートしなければならない。このため、どうしても利用者さんとの距離が近づいてしまいます

「飛沫が飛ぶからごめんね」と言いながら

例えば、入浴できない方の清潔を保つため蒸しタオルで体を拭く場合、通常、介護者は利用者の表情を観察しながら、力の入れ具合を加減する。だが、いまの時期、藤原さんは「飛沫が飛ぶからごめんね」と言いながら、下を向いて手を動かすという。

 

ベッドから車椅子やポータブルトイレに移動する場合、平時は、介護者は利用者の前方に立ち、相手の体を抱きかかえるようにしながら体を動かす。

だが、藤原さんは、いまはできるだけ相手の正面に立たないよう、後方に回って身体を支えたり抱えたりするようにしている。利用者が快適に介護を受けられているか、介護者はその点も配慮しなければならない。

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