4月20日(月)、内閣府男女共同参画局がドメスティック・バイオレンス(DV)相談の窓口を広げた。「DV相談+(プラス)」と名付けられたこの取り組みは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い外出自粛や休業が続く中、DVの増加を懸念して始まったものだ。

「DV相談+」HPより

まず、0120-279-889(0120-つなぐ-はやく)で4月20日~28日は9時~21時、29日からは24時間相談を受け付ける。相談内容に応じて、同行支援・保護・緊急の宿泊提供なども行うという。同窓口はSNSやメール相談も開始しており、こちらは5月1日から多言語対応も行い、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語、タイ語、ベトナム語でも相談ができるという。ウェブ面談も実施する。

もともと、内閣府男女局では「DV相談ナビダイヤル:0570-0-55210」を開設しており、ここからは従来通り、最寄りのDV相談支援センターに電話がつながるようになっている。

DVが「隠れたパンデミック」化

こうしたDV被害者支援策の拡充は、コロナ下の国際潮流に沿うものだ。国連女性機関(UN Women)のムランボ・ヌクカ事務局長は、「女性に対する暴力という隠れたパンデミック(世界的大流行)が増加しています」と述べている。

例えばシンガポールとキプロスでは、ヘルプラインへの相談が30%増加した。アルゼンチン、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、イギリス、アメリカの政府機関や女性団体、市民社会関係者はDV報告の増加と緊急保護施設(シェルター)設置を増やす必要性について注意喚起をしている。

この話題は海外メディアでも耳にする。数週間前、NPRラジオ(米公共ラジオ局)は、「メキシコ女性はダブル・パンデミックに遭っている」と伝えた。もともとDV問題が深刻だったメキシコで、女性は外出すれば感染リスクにさらされ、家の中にいると暴力被害に遭いやすいため二重に危険な状況にあるというのだ。