3月2日から続く休校は、GWのあとも継続しそうな勢いだ。4月7日の緊急自粛要請からは都内で、17日からは全国で、休校のみならず、塾も対面での授業を控えなければならなくなった。ICT教育が遅れている日本で、学校でも塾でも教育がストップしかねない状況だ。

そんななか、森田太郎さんが講師をつとめる探究学舎(三鷹/代表・宝槻泰伸氏)が完全オンライン化を成し遂げ、話題になっている。「子どもの好奇心に火をつける」をモットーとする同校が、大手名門塾や学校が揃って頭を悩ませる「オンラインで双方向のコミュニケーション」をどうやって実現したのか。

13年間公立小学校の教師をつとめ、型破り教師として有名だった森田さんが、「教育の方向性」が同じ探究学舎に転職して1年。公立の小学校も熟知しているからこそ、子どもが熱中する授業をしたいと熱望してきた森田さんが、奇跡のオンライン授業を仲間たちと作り上げたプロセスを語った。

森田太郎さん連載「タロー通信『風のとびら』」今までの連載はこちら

海外含め1000人の応募が

先月のこの連載で、僕が勤務する探究学舎でZOOMを利用してのオンライン授業を行った話をしました。インターネットを通しても、熱中する子どもの姿が教室に伝わり楽しい時間を過ごせましたよ、という内容です。

3月2日からの休校要請を受けて無料で配信したオンライン授業の様子 写真提供/探究学舎

当時から新型コロナウイルス感染の影響で、徐々に通常の授業ができなくなっていました。そこで3月末から完全オンライン化を本格協議し、4月2日に決定。それを全通塾生のご家庭に4月3日に知らせて意見を募りました。すると、僕らスタッフが予想した以上に「オンライン授業を子どもに受けさせたい」という声が集まりました。

そこからは怒涛の1週間でした。
時間帯や受け入れクラス数の設定のため、希望者の事前調査アンケートを4日に実施。6日にキャンペーンによる新規オンライン受講生を募集すると、物凄い反応がありました。

なかでも驚いたのは、米国など海外に住んでいる方々からのたくさんのリクエストです。過去、帰国した際や夏休みなどに探究学舎で授業を受けていた子どもの親御さんから「オンラインで受けさせたい」と要望がありました。シンガポール、カナダ、英国など様々な国に住んでいる日本人の子どもたちです。

よくよく考えると、日本だけでなく世界が感染の影響を受けています。ニューヨークも、ロサンジェルスも、感染の影響で現地の日本人学校や学習塾は休校です。同様に、福岡や大阪などからもオンライン化を歓迎する声が寄せられたのです。

そして6日にキャンペーンによる新規オンライン受講生を募集したところ、すぐに1000人の応募がありました。