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世界が待望する「コロナ新薬」を素直に喜べない理由

残念ながら大きな欠陥がいくつもある…

なぜインフルエンザの薬が新型肺炎に?

新型コロナウイルス感染症(新型コロナ肺炎)は、昨年末の発生から半年も経たないうちに世界各地を席巻し、4月下旬(24日)で、世界では200万人以上(日本では1万人以上)の感染者数、世界では約20万人(日本では300人以上)の死者数に上っている。

こうした悲惨な状況を生み出した理由の一つは治療薬が存在しないことにある。

新しく登場した「新型」コロナ肺炎なのだから、ウイルスを不活性化する治療薬がないのはある意味で当然だ。

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そのなかで、日本発の抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビル(「アビガン」)が、新型コロナ肺炎への治療薬候補として話題になっている。

それ以外にも、エボラ出血熱の治療薬として開発されたレムデシビル、エイズの原因であるHIVに有効な治療薬であるロピナビル・リトナビル配合剤(「カレトラ」)も有望視されていた。

 

コロナウイルス感染症に対して、インフルエンザやエボラ出血熱やHIVの治療薬がトライされた理由は、これらのウイルスはすべて「RNAウイルス」という同じ種類に属しているからだ。

だから、たとえば同じようなウイルス感染症でも、DNAウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスに効果のある抗ヘルペス薬は候補にはならない。