安倍政権のPCR検査「ハードル高すぎ」に、厚労官僚からも怒りの声

韓国ではとっくに1日2万件なのに…
時任 兼作 プロフィール

「おまけに、事務連絡はよく読むとわかるとおり、首相の発言をなぞった程度で、形だけのもの。実務はすべて地域の医師会などに丸投げといったありさまだ。これでは、すぐに検査が受けられるような体制整備など望めない。結局、国民のことは眼中にないということだ」

 

ごまかしは隠しきれない

国民に不評の布マスクの配布や給付金の支給についても、新型コロナウイルスを拡大させた政府の愚策から国民の目をそらすための弥縫策だ、という指摘が霞が関周辺では少なくない。

一方、ある弁護士はこう憤る。

「新型コロナウイルス蔓延は、行政の不作為の結果だ。しかも、検査体制が改善方向に向かったとはいえ、いまだ誰もがすぐに検査を受けられるわけではない。その間、症状が悪化したり、場合によっては生命を失ってしまう人も出てくるだろう。国家賠償法によれば、公権力の行使に不作為があった場合、国は国家賠償の責任を負わなければならないと定められている。厳に追及されるべきだ」

政治を優先させた結果、感染者を増やした政府のごまかしに、国民はいま気づきつつある。悲鳴を上げる医療現場へも対応を含め、政府、厚生労働省の動向が注視される。